ココロ踊る!山麓生活のススメ(第12回)両親と寄り添って

スポーツ

2022.03.18

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 私たちが移住を検討していたときに、併せて考えたのが両親のこと。とてもありがたいことに、私の両親も、夫の両親もそろって元気で、それぞれ2人暮らしを満喫している。とはいえ、親の年齢は70代半ば。そろそろ気になるのは将来のことだ。夫と結婚するときに「2人の両親のことを一緒に考えていこう」と話していて、両親の生活は私たちのライフスタイルにも大きく関わる大切な問題だ。

両親の生活も考えて移住を検討

 

将来を見据えて

 私の実家も夫の実家も、スーパーや病院が歩いて行ける距離になく、車がないと生活が困難な地域にある。今のところ自治体のバスや乗合タクシーなどのサービスもなく、やがて車を手放したときに、どうやって暮らすのかが最大の悩みだ。母も義母も数年前に運転免許を自主返納していて、生活の足は父と義父の運転が頼り。でも、それもいつまで続けられるか分からない。

 両実家とも、ここ山梨から車で2時間程度の距離にある。行こうと思えばすぐに行けるけれど、買い物の手伝いをしたり、病院の送迎をしたりするなど、日常的なサポートをするには遠い。今はまだよくても、やがて心配なことも増えてくるだろう。そこで、移住を決めたときに、両方の両親に八ヶ岳山麓での同居を提案してみた。

 私の両親は、私たちが移住を決める前から山の近くへの移住を希望していたため、同居の提案を「願ったりかなったり」と喜んだ。一方、義両親は、自活できるうちは住み慣れた今の家で暮らしていきたいという。その言葉には、もしかしたら私たちへの遠慮も入っていたかもしれない。将来に対する問題は先送りとなるが、それはまた必要になったときに考えていくことにして、ひとまずは義両親の気持ちを尊重した。両実家と話し合いを重ねた結果、移住先では私の両親と二世帯住宅で暮らすことに決まった。自分の親の心配もあるのに、私の親との同居に賛成してくれた夫には感謝しかない。

私たちも親の力が必要…

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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