ココロ踊る!山麓生活のススメ(第25回)雨のありがたさを知る

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公開日:2023.11.21

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 私たちの移住先として、八ヶ岳山麓の北杜市に引かれた理由の1つが晴天率のよさ。ここ、山梨県北杜市は県内でトップクラス、全国でも有数の年間日照時間を誇る地域であり、晴天率が高い場所は快適でいいことずくめだ!と思っていたけれど、実際に暮らしてみたら、逆に雨のありがたさが分かるようになった。今回は畑で作業をしたり、野菜を収穫したりしながら感じた、この地の天気について書いてみたい。

天気のいい日が本当に多い

 移住前の生活では、どちらかといえば雨はマイナスな存在だった。山岳ライターの私としては、雨天だと山での取材ができず、仕事にならない。それに日常生活でも洗濯物がなかなか乾かないし、外出で足元がぬれるのも気になる。天気は晴れるに越したことはないと思っていたのだ。海に近くて雨も多く、特に夏は湿度の高さを感じることが多い地域で育った私は、逆の環境に憧れていたということもあったかもしれない。

 ここに移住してきてからは、日々の暮らしの中で雨の少なさや、湿度の低さを実感している。北杜市は内陸性の気候で標高が高い。わが家のあたりは夏でもムシムシした暑さになることはあまりなく、木陰に入ればさわやかで涼しい。周辺地域に比べると、夕立も少ないようだ。これから冬にかけては、さらに晴れ渡る日が多くなり、空気が澄んだ時には近くの山だけでなく、遠く北アルプスの山並みまで見える。

青い空が広がる下での生活はとっても気持ちがいい。でも、ちょっと困ったこともあった。

近所から見る初冬の南アルプスの山並み。澄んだ空気が気持ちいい

 

晴天率が高いということは……

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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