ココロ踊る!山麓生活のススメ(第1回)

新しい生活のステージに向かって、備えて

2021.04.16

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憧れの地へ

 東京の桜が満開となった3月下旬、八ヶ岳はまだまだ雪に覆われ、冬山の様相をとどめている。しかし、その麓は梅の花が咲き、田んぼのあぜにはホトケノザやナズナも花を開き始めた。都市部に比べるとゆっくりではあるが、春は山麓にも来ている。

 私たちが移住しようとしている山梨県北杜市は、県の北西部、長野県と接する位置にある。北は八ヶ岳、東は瑞牆(みずがき)山や金峰(きんぷ)山など奥秩父の山、そして南は南アルプスの甲斐駒ヶ岳や鳳凰山など、有名な山々が囲む。そんな山岳地のため夏は涼しく、標高の高いエリアはエアコンいらずなのだとか。また、年間を通じて晴天率が高いのが特徴で、冬の積雪量は少なく、山岳リゾート地や移住先として人気がある。

 私たち家族はこの春、定住を考えて、八ヶ岳が望める北杜市の土地を購入した。以前は畑として使われていたものの、ここ数年は空き地になっていたところである。八ヶ岳の裾野に当たるため、周辺は緩い南向きの傾斜地で、水田や畑の中に集落が点在している、まさに「山里」のイメージそのもののような場所だ。「山麓生活のススメ」というタイトルでありながら、まだ家はなく、実際に生活するようになるのはもう少し先のこと。しかし、移住するまでの過程を含めて気長に、そして一緒に楽しんでもらえたらと思っている。

八ヶ岳がきれいに見える北杜市(購入した土地は、写真とは別の場所です)

 

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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