ココロ踊る!山麓生活のススメ(第14回)春、山麓に建てた新居が完成

スポーツ

2022.05.18

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 市街地より少し遅れて八ヶ岳山麓に桜が咲き始める頃、待望のわが家が完成した。待ちに待ったこの日、夫と一緒に間取りを考えたこだわりの家に入る。さて、その住み心地は?

桜と八ヶ岳が望める北杜市内のお気に入りの場所。この春、いよいよ山麓での生活がスタートする

山小屋風のわが家

 引き渡しの日はあいにくの冷たい雨。午後の約束の時間、ドキドキしながら玄関のドアを開けると、家の中は暖かく、ほのかに木の香りが漂ってきた。工事の過程を見学に来ていたときと同じように「おじゃまします」と言って入ったら、工務店の人に「今日からは小林さんの家ですよ」と笑われてしまった。でも、まだ実感がない。

 ウッドショック(第11回参照)で難航した大工工事が終わってからは、あっという間に作業が進み、壁塗りが終わったかと思うと水回りが整えられ、照明器具などが取り付けられた。それまでの工事現場という様子から、内装が施されていくにつれ、急に家らしい雰囲気が増す。

 半導体などの部品不足の影響で、設置はゴールデンウイーク前後になると工務店から言われていたエコキュートとIHクッキングヒーター、ウォシュレットなどの電気機器も、引き渡し日直前にすべてそろった。この日のために工務店が相当頑張ってくれたようで、「いや〜、本当に参りました」と担当者が苦笑い。電気機器が間に合わなければ、1カ月ほど、お風呂は最寄りの入浴施設へ通い、食事は登山で使う携帯用のガスバーナーで調理、トイレは庭の仮設を使うのかな、と覚悟していただけに、何よりありがたい。

 担当者から電気製品の使い方などを一通り教えてもらった後、「暖房を一度止めますけど、今日はこれまでの住まいに帰られますよね?」と確認された。この問いに「いや泊まります。寝袋を持ってきたので」と私が即答すると、「寝袋で寝るんですか」と目を丸くして驚かれた。引っ越しはまだ先だけれど、それまで待てないのが私の性格。家ができたら、道具がそろっていなくても、早速生活してみたい。

 夕方、簡単な食事を済ませると、早くも寝袋に入って3人でごろんと床に寝転がる。テレビも家具もない、出来上がったばかりの家。天井に貼られた木の板のやさしい色と、白い壁が落ち着いていていい感じだ。屋根をたたく雨音がリズミカルで心地いい。まるで、静かな山の中の小屋にいるような気分。無事に引き渡しとなって安心したからか、「これから、ここでどんな生活が始まるんだろう」などと考える間もなく、眠りに落ちてしまった。

家は3度建てないと………

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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