急務!法対応(第13回)
自動車の「OBD検査」が10月からスタート。準備は万全?
公開日:2022.03.30
DXへの注目度は高い。閉塞感のある日本経済の突破口として期待されているからだ。一方でどこから着手したらよいのか、組織や人材はどうするべきなのかなど悩ましいところも多い。そもそもDXとは何をさしているのか、IT化とはどう違うのか、正確に理解されていないケースも多い。DX未着手企業が多い理由はこのあたりにある。ここで改めて分かりやすくDXを解説していく。
DXとはデジタル・トランスフォーメーションの略語だ。この「D」と「X」の組み合わせであることが重要なポイントになる。「D」はデジタルなのでデジタル化することだ。紙の書類のようなアナログ情報をデジタル情報にすることをさす。その意味で「IT化」と同じだ。
この「D」の部分だけでも大きな成果が上がる。例えば今まで紙でファイリングしていた書類をデジタル化する。ファイルサーバーに入れて検索できるようにしておくことで、ペーパーレス化が実現され、保管スペースが不要になり、いつでも簡単に探し出せる。
これを単なるデジタルへの置き換え、「デジタイゼーション(Digitization)」ともいう。さらにファイルサーバーのデータをクラウド上のストレージに移行し、業務処理の流れを支援するワークフローツールを導入して活用すると、業務プロセス自体のデジタル化が実現する。こうした個別の業務や製造プロセスをデジタル化することを「デジタライゼーション(Digitalization)」という。
しかし、ここまでのデジタル化で得られる成果は、業務の効率化だったり作業の生産性の向上だったりという“改善”レベルにとどまる。新たな付加価値が生み出されたわけではない。その先に位置付けられるのが、デジタルを駆使したビジネスの変革、デジタル・トランスフォーメーション、DXなのである。「X」とは変革とイコールだ。
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執筆=高橋 秀典
【MT】
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