人気会計士が語る、小さな会社の経営“これだけ”(第7回)固定費の活用によって、粗利益率向上をめざす

資金・経費

2019.05.10

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 顧問先2200社を抱える会計事務所を率いる公認会計士、古田土満氏が語る小さな企業の経営のコツ。前回は経営の目安となる売上高経常利益率の目標を定めるには、粗利益率から考えればいいことを解説しました。それでは、粗利益率はどのように考えればいいのでしょうか。今回は、経営者の成すべき粗利益率の向上方法について解説します。

粗利益と人件費、経費、金利の関係とは

 中小企業が元気になるためには、お金をもうけることです。この指標として損益分岐点比率について考えてきました。

 次に、損益分岐点の見方についてです。
損益分岐点比率は、固定費÷粗利益
労働分配率は、人件費÷粗利益

となり、どちらも分母に粗利益があります。粗利益は固定費と経常利益に分配され、固定費を分解すると、人件費、経費、金利になるわけです。

 中小企業は労働集約的な業態ですから、労働分配率が高くなっています。会社の業績を良くするためには、労働分配率を低くしなければならないので、多くの会社では人件費を変動費化するために、正社員を少なくし、外注化、パート化、出来高給などにして人件費を抑えるわけです。

 大企業の人員削減によるリストラも、この手法です。しかし、中小企業では、そもそも人が集まりません。縁あって働いてくれている大事な社員で会社が成り立っています。会社が支えるべき、社員の家族もいます。経営者はまず、社員と家族を守らなければなりません。

生産性を高めるには、粗利益をアップさせること…

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執筆=古田土 満

法政大学を卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人にて会計監査を経験して、1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。財務分析、市場分析、資金繰りに至るまで、徹底した分析ツールによって企業の体質改善を実現。中小企業経営者の信頼を得る。

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