人気会計士が語る、小さな会社の経営“これだけ”(第29回)パソコンを使えない社長は生きた化石か

資金・経費

2021.03.05

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 顧問先2200社を抱える会計事務所を率いる公認会計士、古田土満氏が語る小さな企業の経営のコツ。前回まで、社長としてやらなければならない仕事を説明してきました。それをしっかりやることが大切であって、パソコンや携帯電話を使いこなすことは社長の仕事の必須要素ではないと、古田土は断言します。それよりも、自分の後継者を指名して、育てることのほうが大切であると説きます。

 私はパソコンを持っていません。使えないからです。携帯電話は持っていますが、いつもかばんの中です。常にマナーモードにしてあるので、必要なときだけ見ます。メールは見ますが、送れません。携帯電話は家には持って帰りません。それでも、不便を感じることはほとんどありません。

 「社員は困るでしょう」と言われますが、本当に困ったことはほとんどありません。電車の中や新幹線の中で仕事をしている人をよく見かけますが、仕事熱心な人たちだといつも感心しています。

社長の仕事はITの習熟ではなく、社員を幸せにすること

 パソコンが使えなくても、携帯電話が使えなくても、会社は創業以来増収を続け、5年連続で3億円を超える経常利益を出し続けることができました。社長の本来の仕事は、社員を幸せにすることです。利益を出し、社員の給与を高くすることです。古田土会計の社員は、一般的企業の平均より1.3倍は働き、1.5倍の給与をもらっています。

 今、取り組んでいる課題は、労働時間の短縮です。また、社員の人間性を高めるために挨拶・掃除などの環境整備に力を入れています。その結果が、さまざまな賞の受賞につながっていると考えています。特に障がい者雇用は、社員が支え合い、心根のやさしい集団になり、よい社風がないとできません。古田土会計では、重度の知的障がい者も精神障がい者も一般社員も、同じフロアで机を並べて仕事をしています。

遅くても65歳までには後継者を指名する…

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執筆=古田土 満

法政大学を卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人にて会計監査を経験して、1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。財務分析、市場分析、資金繰りに至るまで、徹底した分析ツールによって企業の体質改善を実現。中小企業経営者の信頼を得る。

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