偉大な先人に学ぶ日本ビジネス道(第18回)地域ブランドの強みを追求した崎陽軒、野並茂吉・豊

雑学

2017.11.22

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 地方活性化が叫ばれる中、ご当地ラーメンやご当地ギョーザなど、地域の新たな名物料理を生み出す試みが各地でなされています。しかし、こうした動きは今に始まったわけではありません。その先駆けともいえる試みを今から約90年前、横浜で仕掛けた経営者がいます。シウマイでおなじみの崎陽軒の野並茂吉です。

 崎陽軒は1908年、旧・横浜駅(現・桜木町駅)構内の売店として創業しました。創業者は旧・横浜駅の四代目駅長だった久保久行。そして1915年、横浜駅が現在の場所に移転するのに伴い、野並茂吉が支配人に就任します。

 当時、崎陽軒が販売していたのは幕の内弁当に牛乳、サイダーといった飲み物など。しかし、売り上げは思わしくありません。それには横浜駅の立地が関係していました。東京から横浜まではさして時間がかからないため、東京発の乗客はまだ空腹になっていません。もし東京で弁当を買っていたら、横浜で買うことはありません。一方、大阪方面から東京に向かう乗客は、もうすぐ東京に着くため横浜で食べ物を買うのを控えます。

 当時、横浜と大阪の間の小田原にはかまぼこ、静岡にはワサビ漬けといった名物となる食べ物があり、お土産などで人気を博していました。「横浜にも、着いたら買いたくなるような名物をつくらないと崎陽軒に未来はない」。茂吉は、危機意識を抱きます。

 そこで茂吉が目を付けたのが、南京街(現・中華街)の食堂で突き出しとして提供されていたシウマイでした。当時、シウマイは一般的な食べ物ではなく、横浜ならではの名物にするのにうってつけです。また、手軽に電車の中でも食べられます。茂吉は南京町から職人をスカウトし、新しい横浜名物の開発に着手します。

冷めてもおいしいシウマイを開発、PRに励む…

続きを読むにはログインが必要です

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

「雑学」人気記事ランキング

AIによるおすすめ記事

他の方はこんな記事も見ています

連載バックナンバー

偉大な先人に学ぶ日本ビジネス道

オンラインセミナー動画

配信期間

2022年6月3日(土)~2023年3月31日(金)

業務効率化関連

企業のDX化と「攻め」のオペレーションへの転換

DXという言葉はすっかりバズワードとなり、今やすべての企業にとってデジタル化は必須となっています。
しかし、DXの捉え方は会社によってさまざまで、「とりあえずデジタル」のような取り組みをDXと位置付けているケースもございます。
本セミナーでは、まず第一部で企業におけるDXの定義とDX活動を着実に前進させるポイントについてご説明し、第二部ではDX活動の第一歩として「おまかせAI-OCR」を活用したオペレーション改革について、具体例を交えながらご紹介します。

配信期間

2022年5月11日(木)~2023年3月31日(金)

セキュリティ関連

テレワーク時代に潜むセキュリティリスク
~企業がとるべき対策とは~

組織のネットワークに侵入し、重要な業務データの暗号化や盗難と金銭目的の脅迫を行う「侵入型(標的型)ランサムウェア」が猛威を奮っています。
日本でも被害が相次ぎ最大限の警戒が必要な状況が続いていますが、オフィスのリスク・脅威への備えは万全ですか?
本セミナーでは、最新の侵入型ランサムウェア動向とその対策についてご紹介します。