ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2019.02.26
2019年10月22日、新天皇の即位を国民に披露するパレード「祝賀御列の儀」が行われます。このときに使われるオープンカーは、トヨタ自動車の「センチュリー」です。1967年に発売を開始して以来、50年以上にわたってVIPに愛され続ける国産高級車のロングセラーです。
トヨタ自動車は1964年、「クラウンエイト」という高級車を発表しました。このクラウンエイトの後継として、「世界の高級車に引けを取らない日本独自の高級車」をめざして開発されたのがセンチュリーです。
開発の中心となったのは、初代クラウン、クラウンエイト、初代コロナなどの開発に携わった中村健也氏。トヨタ自動車の礎を築いたともいわれる人物です。中村氏はその実績から役員に推挙されましたが、これを固辞し、現場にこだわり続けた技術者でした。役員にならなかったため、「参与」という新しい役職が中村氏のために設けられたという話が残っています。
中村氏が念頭に置いたのは、「いつかは乗ってみたい」と夢を与える羨望の車にすること。そして、少なくとも10年間はモデルチェンジをせず、流行を排除することでした。ここから、風格とオリジナリティーを持った、他に類を見ない高級車が生まれます。
外装は、それまでの車には見られない、神社仏閣の建物を思わせるようなスタイル。エンブレムには鳳凰を模した意匠を用い、随所に日本の伝統文化を感じさせるものになりました。
内装も、世界の高級車に引けを取らないグレードが追求されます。シートは上級グレードのものには本革を、それ以外のグレードには専用の高級生地を使ったクロスを採用。車内には間接式エアコン、オートドアロック、パワーウインドー、AM・FMラジオ、テープレコーダーなど、当時最先端の機器を装備しました。
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執筆=山本 貴也
出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。投資、ビジネス分野を中心に書籍・雑誌・WEBの編集・執筆を手掛け、「日経マネー」「ロイター.co.jp」などのコンテンツ制作に携わる。書籍はビジネス関連を中心に50冊以上を編集、執筆。
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