オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2016.12.08
ここまで「チームの成長を促す」ためのアプローチについて見てきましたが、逆に、「チームの成長を妨げる」振る舞いにはどのようなものがあるのかを知り、それを避けることも重要です。リーダーは常にメンバーから見られています。しかし、見られていることに、本人はなかなか気付くことができません。
同じ仕事をするなら、できれば良いリーダーの下で働きたいし、自分もできれば良いリーダーでいたい。しかし、知らず知らずのうちに、自分がメンバーのやる気をそいだり、成長を阻害したりするような行動をしてしまっているかもしれません。チームの成長を妨げる代表的なアンチパターンは7つあります(図1)。
(1)何か言わずにはいられない
メンバーがやったこと、作ったものに対して、必ず何か言わずにはいられないタイプのリーダーがいます。「まあ、別にいいんだけど、ここはこうしたほうがいい」。言わなくてもいいのに、何かひと言、必ず指摘をする。それより「よくできてるね」のひと言を添えるほうが、よほどメンバーはやる気になります。
(2)メンバーと競争する
自分の能力に自信のあるリーダーほど、メンバーと競ってしまいがちです。「まだまだ甘いなぁ」「私ならこうするけどね」。そんなことはどうでもいいのです。リーダーの役割はメンバーに勝つことではなく、メンバーの力を引き出すことです。ちょっとしたひと言に「勝ち負け」を感じると、メンバーは意気消沈してしまいます。何かアドバイスするなら「よくできてるね、でもここをこうすればもっと良くなるかもしれないよ」と言ってあげればいいのです。
(3)新しいやり方を嫌がる
今までそれでやってきた――。これだけの理由で新しいやり方を拒むリーダー。しかも、ハッキリと「新しいやり方が嫌だ」とは言いません。「こんなリスクがある」「こんな問題が起こりかねない」とやんわり拒否します。しかし、メンバーからすれば、今のやり方に問題を感じるから新しいやり方を試したいのです。メンバーはこのリーダーを「もう終わっている」人だと判断します。
(4)知識を軽んじる…
執筆=芝本 秀徳/プロセスデザインエージェント代表取締役
プロセスコンサルタント、戦略実行ファシリテーター。品質と納期が絶対の世界に身を置き、ソフトウエアベンダーにおいて大手自動車部品メーカー、大手エレクトロニクスメーカーのソフトウエア開発に携わる。現在は「人と組織の実行品質を高める」 ことを主眼に、PMO構築支援、ベンダーマネジメント支援、戦略構築からプロジェクトのモニタリング、実行までを一貫して支援するファシリテーション型コンサルティングを行う。
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