覚えておきたいクラウド&データのキホン(第24回)「AI-OCR」とは何か?導入する際に比較すべきポイントを解説

自動化・AI

公開日:2022.09.26

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 AI-OCRは、簡単に言うとAI(人工知能)技術を使って、伝票や帳票類、稟議書や企画書など業務上必要となる紙文書を高精度に読み取り、デジタルデータ化(ペーパーレス化)できるツールです。業務効率化が期待できるツールとして、官公庁や大企業だけでなく、中小企業や個人事業主でも使用されています。

 本記事ではAI-OCRの特徴と導入する際の比較検討ポイントなどをお伝えします。

<目次>
・AI-OCRと従来のOCRの比較
・AI-OCRを導入する際に比較すべきポイント
・AI-OCRの高精度な読み取り機能とRPA連係で、業務を効率化
・まとめ

AI-OCRと従来のOCRの比較

 AI-OCRは、OCRを発展させた技術です。OCRとは、Optical Character Recognitionの略で、日本語では「光学文字認識」と訳されます。OCRは手書きの文字や紙に印刷された文字、画像の中にある文字などをスキャナーやデジタルカメラで読み取ってデータ化する技術です。しかし従来のOCRは、手書き文字の認識制度が低いことや、フォーマットが異なる非定型の書類への対応に限界があるなど、業務で使用するには実用的でない点も多く存在しました。

 一方、AI-OCRは、OCRにAI技術を融合させた新しい技術です。AI-OCRは活字に加えて、手書きの文字も高い精度で読み取れます。加えて、読み取り時間も1枚あたり数秒~数十秒とわずかで、レイアウトが異なる文書も自動的に文字情報のある項目や位置を抽出して読み取ることが可能です。AI-OCRを自社の業務システムと連係することで、さらなる業務効率化が図れます。

AI-OCRを導入する際に比較すべきポイント…

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執筆= NTT西日本

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