ビジネスWi-Fiで会社改造(第39回)
大規模工場でこそビジネスWi-Fiが生きる
公開日:2022.03.31
クラウドサービスの台頭により、企業のIT環境は「所有」から「利用」へと大きく変化しています。
それによって、社内のネットワークからインターネットに接続するためのプロキシ(プロキシサーバー)も、クラウドサービスとして提供されるようになっています。オンプレミスのプロキシとクラウドプロキシは、何が違うのでしょうか。本記事では、クラウドプロキシの仕組み、機能、メリット・デメリットなどを紹介します。
プロキシ(Proxy)は「代理」という意味を持つ言葉です。企業の内部ネットワークとインターネットの境界で、Webブラウザーなどの代理としてインターネットに接続するのがプロキシの役割となります。
一般的にプロキシは、企業で情報セキュリティ対策のために導入されます。プロキシを代理として利用することで、アクセス先のIPアドレスをサイバー攻撃者に追跡されることを防いだり、悪意あるWebサイトへのアクセスを制限したりできます。
このプロキシをクラウド上に構築したものが「クラウドプロキシ」です。オンプレミス環境に置かれたプロキシ(以下、従来型のプロキシ)とクラウドプロキシの役割は同じで、置かれている場所が異なります。
クラウドプロキシが登場した背景には、SaaS(Software as a Service)の普及が関係しています。テレワークなどで従業員が社外から社内のサーバーにアクセスする機会が増えたことで便利になった半面、機密情報の漏えいリスクなどが生じているためです。
社内から社外のWebサーバーへアクセスする際は、従来型プロキシを使うことで、ある程度の情報セキュリティが担保できます。一方、テレワークなどで社外からインターネットや社内サーバーにアクセスする際は従来型のプロキシをそのまま使えないため、クラウドプロキシが必要になったというわけです。
従来型のプロキシを経由して社外から社外のWebサーバーにアクセスすることもできますが、そのためにはVPN(Virtual Private Network)で社内のネットワークに接続しなければなりません。
対してクラウドプロキシは、クラウド上にあるプロキシサーバーが通信をコントロールします。Webサーバーへアクセスする際、クラウドプロキシを経由すれば、情報セキュリティを担保しながら、直接Webサーバーへアクセスできます。
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執筆= NTT西日本
【M】
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