出張で楽しみたいおひとり様グルメ(第27回)浅草1丁目1番地、下町の社交場「神谷バー」

雑学

公開日:2018.07.17

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 東京の下町、浅草は観光客に人気の街。これからの季節は、隅田川花火大会や浅草サンバカーニバルなど夏の風物詩が続々開催されます。

 訪れたのは明治13年創業の「神谷バー」。文明開化の時代から続く下町の社交場です。今回は、地元民から観光客まで多くの人々を魅了する神谷バーの「日替わりランチ」をご紹介します。

これぞまさに下町の洋食!「日替わりランチ」

 東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武伊勢崎線の浅草駅より徒歩2分。雷門と並ぶ、浅草のランドマークとなっている神谷バーが最も近いのは、銀座線浅草駅です。交差点に立つと、隅田川対岸に見える近代的なスカイツリーやアサヒビール本社のオブジェと、神谷バーのレトロモダンな本館を見渡すことができます。

関東大震災や東京大空襲をくぐり抜けた、登録有形文化財の「神谷バー本館」(左写真)、食品サンプルが数多く並ぶエントランスは眺めるだけでも楽しい(右写真)

 浅草1丁目1番1号。日本で最初にできたバーとして知られるこの店は1880(明治13)年の創業ですが、現在の外観になったのは1921(大正10)年。スクラッチタイルやアーチ型三連窓が大正モダンの香りを今に伝えています。1階は、バーと併設ショップのある「神谷バー」、2階が洋食レストランの「レストランカミヤ」、3階は和風レストランの「割烹神谷」で、訪れる人やシーンに合わせて使い分けられるのも魅力です。

「日替わりランチ」は、お得感たっぷり

カリッと揚がったチキンカツは、とってもボリューミー

 ご紹介する「日替わりランチ」が食べられるのは2階の「レストランカミヤ」。日替わりメニューは1階入り口付近に黒板と共にサンプルが展示されています。ランチの値段は驚きの670円。一等地の老舗でありながら、この上なく庶民的。あまりの安さに「間違いではないですか?」と確認するお客さまが多々いらっしゃるそうです。

 この日の日替わりランチは「チキンカツと春雨の中華風サラダ」。サクッサクッのチキンカツと、口当たりのいい春雨サラダのほか、スパゲティ、インゲン、キャベツの千切りが盛られています。

食前酒も付く日替わりランチ

ランチに付く「ハチブドー酒」(左)と追加オーダーの「電気ブラン」(右)

 うれしいことに神谷バーの日替わりランチには、食前酒としてミニぶどう酒がサーブされます。このぶどう酒は「ハチブドー酒」という神谷バーのオリジナル品で、有名な「電気ブラン」同様、自社開発のお酒です。洋酒になじみのなかった日本人にも受け入れられるようにと甘めに作られたハチブドー酒は、女性でも飲みやすく、ちょっと優雅な気分を演出してくれます。

 商談終わりに来店したなら、せっかくなので「電気ブラン」(270円)も話の種にいただいてみましょう。電気が珍しい時代に、創業者の神谷傅兵衛さんが、舶来のブランデーをベースに、ジン、ワイン、キュラソー、薬草などをブレンドして考案したカクテルです。太宰治の『人間失格』をはじめ、多くの文豪作品にも登場する小さな琥珀(こはく)色のカクテルに、商談の緊張感が抜けた後なら、きっと時の流れを超えたロマンを感じるはずです。

浅草流ならビールと煮込もオススメ…

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