出張で楽しみたいおひとり様グルメ(第11回)倉敷後編・働く男たちの胃袋を満たす名物中華

雑学

2017.03.28

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 京阪神を飛び出してお届けしている「おひとり様グルメ」。岡山県・倉敷シリーズの後編では、倉敷のもう1つの顔、水島地区(重化学コンビナートの街/倉敷市内)にある創業50年の老舗中華を訪れました。

コンビナートの街・水

 水島地区は、前回紹介した倉敷の旧市街から南へひと山越えたところにある海沿いの街。もともとは、高梁川の大改修と沖合の水島灘を干拓して生まれた土地に、平らな農地が広がっていました。

 半農半漁で暮らす人々の集落が点在していた水島地区に転機が訪れたのは、1943(昭和18)年。三菱重工が進出し、航空機工場が稼働した頃です。工場は米軍の空襲で壊滅したものの、その跡地は戦後、自動車の生産工場に生まれ変わりました。現在も水島製作所は、三菱自動車の主要な生産拠点の1つです。

岡山県南地区、水島商店街の夕暮れ

岡山県南地区、水島商店街の夕暮れ

 そんな1964(昭和39)年に、水島を含めた岡山県南地区が新産業都市に指定されました。周辺には自動車関連産業を中心に製鉄や化学関連企業が進出し、巨大なコンビナートを形づくりました。

 仕事を求めて国内各地から人が集まった水島には社宅などが立ち並び、商店街や料飲街が形成されました。最盛期には、映画館やスーパー、百貨店も進出し、大いににぎわったといいます。

商店街の大衆中華料理店

 そんな水島で最もにぎわっていたのが、水島商店街。ここは、倉敷市街地と水島を結ぶローカル線・水島臨港鉄道の栄駅と常盤駅の間に入り口があり、周辺にビジネスホテルや長期滞在者向けの旅館が多いエリアです。

 その入り口付近に店を構えるのが大衆中華料理の「とらや本店」。創業の正確な時期は店にも記録が残っていませんが、1965(昭和40)年前後だそうです。

夜でもひと際目を引く、とらや本店

夜でもひと際目を引く、とらや本店

 当時のままという建物で目を引くのは、真っ赤に塗られた外観。外からは家庭的なお店に見えますが、店内に入ると、オープンキッチンがあり、50人は入れそうなフロアが広がっています。昼のピーク時には満席になることも。夜は家族連れや独身男性がポツポツと訪れる一方で、2階の大広間で、この日は周辺の工場で働く人々が宴会を開いていました。「1月の新年会から3月の送別会シーズンまで、わりと切れ目なく予約があって」と、店のスタッフは忙しそうです。

食い気も上がる、赤であふれる店内

食い気も上がる、赤であふれる店内

早い・安い・味付けしっかり…

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