急務!法対応(第13回)
自動車の「OBD検査」が10月からスタート。準備は万全?
公開日:2022.03.31
業務で「クラウド」という言葉を聞く機会が増えた人は多いでしょう。しかし、その具体的な内容をしっかりと説明できない人もいるのではないでしょうか。今回は、クラウドの基本的な仕組みや、利用に当たってのメリット・デメリットについて紹介していきます。
クラウドの正式な名称は、クラウド・コンピューティングです。一般的にはクラウド・コンピューティングを利用したサービスのことを「クラウド」や「クラウドサービス」と呼びます。
クラウドサービスは、インターネットなどのネットワークを通じてITサービスを提供する仕組みです。利用者はPCやスマートフォンなどインターネットに接続できる端末を用意すれば、いつでも必要な分だけサービスを利用できます。
クラウドサービスの種類は、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)の大きく3つに分けることができます。
SaaS(Software as a Service:サース、サーズ)
「サービスとしてのソフトウエア」で、クラウド上に用意された電子メールやグループウエア、顧客管理、財務会計といったソフトウエアを必要な分だけ利用できる形態です。
PaaS(Platform as a Service:パース)
「サービスとしてのプラットフォーム」で、アプリケーションソフトウエア開発に必要なサーバーやデータベースなどのプラットフォームを提供する形態です。
IaaS(Infrastructure as a Service:アイアース、イアース)
「サービスとしてのインフラストラクチャー」で、クラウド上でネットワークやストレージ、サーバーなどを利用できる形態です。OSやソフトウエアのインストールもできるため、オンプレミスと同等の環境を再現することもできます。
クラウドでよく知られているものに、メールサービスがあります。代表的なものには「Gmail」や「Yahoo!メール」などが挙げられます。
クラウドのメールサービスでは、送受信したメールのデータはスマートフォンやPC内に保管されるわけではなく、クラウドサーバーに保管されます。そのため、ブラウザー上でID・パスワードを入力して自分のアカウントにアクセスすれば、異なるスマートフォンやPCなどの端末からでもメールを確認できます。
企業向けに提供されているクラウドメールサービスは、自社ドメイン取得やセキュリティ対策、大容量ストレージなどビジネスシーンに必要な機能の充実が図られています。インターネット環境さえあれば、どこからでもメール閲覧や送受信ができるため、リモートワークなどの多様な働き方を実現するツールとして、ビジネスシーンでの活用が広がっています。
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執筆= NTT西日本
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覚えておきたいクラウド&データのキホン
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