ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」(第29回)今さら聞けないクラブ選び ~パター編~

スポーツ

2017.12.08

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 早いもので、今年も年の瀬を迎えます。1年の締めくくりこそ、心を落ち着かせて挑みたいものです。クラブ選びのポイントをシリーズでお伝えしている今回は、ついにホールの締めくくり、パッティングでなくてはならないクラブ、「パター」についてお話しします。

 ゴルフのプレーは、空中戦と地上戦とに大きく分かれます。空中戦はボールを空中に飛ばして目的地に運ぶ戦法。一方の地上戦は、ボールを地面に転がして攻めていく戦法です。この地上戦に特化しているともいうべきクラブがパターです。

 パターはボールを転がすためのクラブですので、14本のクラブのうち、一番ロフト角が立っています(地面に対し、より垂直に近くなっている)。一見パターにはロフト角がないように見えますが、実は3度~6度ぐらいのロフト角が付いています。ボールの転がりを良くするためのロフト角なのですが、なぜロフト角が付いているのかは記事の後半で……。

 パターは、主にグリーン上で使います。が、決してグリーン専用というわけではありません。ボールを転がす方が有利な場合は、グリーン以外の場所からも積極的に使っていくとよいでしょう。特にこれから冬場にかけて、芝生が枯れて薄くなるので、“転がし”は有効な武器になることを覚えておいてください。

パター選びは自分のストロークを知ることから

 パターの形状はとてもバラエティーに富んでいます。ヘッドやネック、グリップに至るまでさまざまな形状があります。そんなパター選びで最も大切なのが「フィーリング」です。構えたときの安心感や方向の合わせやすさなど、言葉では表すのが難しい独特の感性が大事になります。相性とでもいいましょうか、恋人や結婚相手を選ぶときの気持ちに近いかもしれません。

パターの形状はさまざまなので相性がポイントに。写真左から、キャロウェイ「オデッセイ WHITE HOT RX」(マレット型)、PING「SIGMA G ANSER」(ピン型)、PING「SIGMA G TESS」(L型)、アクシネット「BULLS EYE STANDARD」(T型)

 しかし、膨大なパターの種類の中から、自分に合う1本をフィーリングだけで探し当てるのは至難の業といえるでしょう。大まかにいえば、プレーヤーのストローク(ボールを打つ目的でクラブを前方に動かす動作)のタイプによって、パターのタイプも分かれます。これからタイプ別に説明しますので、「フィーリング」の精度を上げるためにも、ぜひ押さえておきましょう。

 パッティングのストロークには、大きく分けて2つのタイプがあります。「ストレートストローク」と「アークストローク」です。前者はパターを振る動作がブランコのように動くタイプで、上から見たときにパターのヘッドが直線的な軌道になります。直線的に動くので「ストレート」と表現しています。後者は車のワイパーのように動くタイプで、上から見たとき円弧(アーク)を描くようなヘッドの軌道になります。アイアンなど他のクラブと同じような動きといえばお分かりになるでしょうか。

 どちらのタイプが向いているのかは、体形や構え方のクセ、肩周辺の筋肉の付き方などによって変わります。人それぞれで、どちらが良いとか悪いということはありません。まずは現時点で自分のストロークがどちらのタイプなのか、畳の縁やフローリングの線など、真っすぐなモノを目安にパターを振ってみましょう。なお、ゴルフ初心者で、自分のストロークが安定していないという方は、まずはストレートストロークとしてパターを選んでみてください。

フィーリングに合うパターのタイプは?…

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執筆=小森 剛ゴルフハウス湘南

有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。

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