人生を輝かせる山登りのススメ(第20回)今ブームの山城を歩いてみた

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公開日:2017.02.24

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 海外のユニークユーザーが多い人気の旅行サイト「トリップアドバイザー」が発表した「行ってよかった!日本の城ランキング2016」で、姫路城(兵庫県姫路市)が1位を取りました。松本城(長野県松本市)、二条城(京都府京都市)といった日本人にはなじみのあるお城も、外国人観光客からの支持を年々集めているそうです。読者のみなさんの中にも城に興味があるという人が多いのではないでしょうか?

 そして今、城ファンから熱い注目を集めているのが中世の「山城」です。今回は、山城をめざして山登りを楽しみます。

登山とフィールドが重なる山城

 山城とはその名の通り、険しい「山」を利用して建てられた城のこと。日本三大山城といえば岩村城(岐阜県恵那市)・高取城(奈良県高取町)・備中松山城(岡山県高梁市)に代表され、中でも備中松山城は、天守が現存している唯一の山城です。訪れる人も多く、冒頭にご紹介した日本の城ランキングでは7位にランクインしています。残念なことに、かつては各地にあった無数の山城ですが、今では建物を残しておらず、木々に覆われ、一見はただの山に戻りつつあります。

 とはいえ、当時の遺構が今もひっそりと眠り、冒険心をくすぐるものもいっぱいあります。山城は日ごろ楽しんでいる登山とフィールドは同じです。城巡りと山歩きの両方を同時に楽しめるとあって、私もそんな山城の1つ、山梨県甲府市の要害山城に行ってみました。

 甲府といえば、歴史ファンならずとも思い浮かべるのが戦国時代の武将・武田信玄でしょう。その武田家が拠点としていただけに、甲府周辺には城跡が多くあります。中でも要害山城は甲府市中心部にある躑躅ヶ崎(つつじがさき)館(武田家の館)の裏山にあり、信玄の父・信虎から子・勝頼の時代まで3代にわたって、守りの要となった場所です。

山全体がフィールドアスレチックのよう…

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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