人生を輝かせる山登りのススメ(第63回)

一度は出合いたい山の神秘的光景

2020.08.21

クリップについて

[ブロッケン現象]まるで強いオーラが宿ったように、自分の影の周りを七色の虹が彩る。美しくもミステリアスな体験ができるのが、山の上で発生することで知られるブロッケン現象です。一度は見てみたいと願う登山者は多いですが、太陽と霧が同時に出ていること、そして地形などの条件も関係することから、狙って登っても、なかなか見ることはできません。今回は、そんな神秘的なブロッケン現象にスポットを当ててみましょう。

南アルプスの塩見岳近くで見たブロッケン現象

 

自分中心に虹の輪ができる

 ブロッケン現象とは、霧のスクリーンに映った自分の影の周りに、虹のような光の輪ができること。自分の背後から差す太陽の光が霧の粒に当たって散乱することにより、七色に光って見えるのです。山の上を歩いているときに見つけられたら、とてもラッキーですね。大空に掛かる虹とはひと味違う、特別な体験になるでしょう。条件が良いときは、光の輪が2重に見えることもあります。

二重の輪を写すことができました。分かるかな?(八丈島・八丈富士)

 

 ところで、このブロッケン現象、常に自分を中心として光の輪が出現するということも、おもしろポイントの1つです。例えば、複数の人が並んだ場合、輪の中心は見ているそれぞれの人になります。つまり、ブロッケン現象を友人たちと一緒に見ても、人によって見えている光の輪は違うのです。

6〜7人の影が見えるが、それぞれ自分が輪の中心になる。筆者は右から2番目

 

どんなときに見られるの?… 続きを読む

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執筆=小林 千穂

執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どものころに山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、現在はフリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』など登山専門誌に多数寄稿するほか、山番組にも出演。著者に『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)などがある。2014年に南米のチンボラソ(6310m)に登頂。

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