アスリートに学ぶビジネス成功への軌跡(第51回)NBAのスーパースター マイケル・ジョーダンの挑戦

人材活用

公開日:2022.09.08

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 初めてダンクシュートを見た時は目を見張ったものだ。バスケットボールとはこういう競技だったのか、と。小学生の頃、体育館のコートでシューズをキュッキュッと鳴らしながら懸命に重たいボールをドリブルし、ゴールの下までたどり着く時があっても、設置されたゴールははるか高くにあるように思えたものだった。

 ダンクシュート(英語ではdunk shot)のダンク(dunk)とは、英語でパンをミルクなどの飲み物に浸す意味だという。しかしコート上で繰り広げられるダンクは、そんなしとやかなものではない。高くジャンプした選手は、ゴールの上からボールをたたき込むのだから。

 そうしたダンクシュートが当たり前のように行われるNBA(北米の男子プロバスケットボールリーグ)でも見る者を魅了したのはマイケル・ジョーダンのプレーだろう。なにしろシュートするまでの滞空時間が「Air Walk」と例えられるほどに長い。彼がジャンプすると「離陸した」と表現した実況アナウンサーもいたというが、さもありなんと思わされる。

 ジョーダン自身も自らのプレーをビデオで見た印象を次のように述べている。

自分を見ているのだとわかっていても、目で見ていることが信じられなかった。こう考えたのを覚えている。「どこで『跳ぶ』から『飛ぶ』になったのだろう」
(すべてはゲームのために―マイ・ストーリー マイケル・ジョーダン著 マーク・ヴァンシル編)

 ご本人も飛んでいると感じていたのである。

 そうした華麗なダンクシュートのみならず、オフェンス、ディフェンスのすべての面で卓越したスキルとバスケットボールセンスを備えたジョーダンは、カレッジ卒業後に入団したシカゴ・ブルズを弱小チームから強豪チームへと変えていく。その活躍から「バスケットボールの神様」と称されたジョーダンは、1991年、92年、さらに93年とシーズン3連覇達成の立役者となるのである。

バスケの神様が野球に転向…

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執筆=藤本 信治(オフィス・グレン)

ライター。

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