アスリートに学ぶビジネス成功への軌跡(第40回)大相撲 外国人力士初の大関 小錦八十吉

人材活用

2021.10.12

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 ハワイ・オアフ島のハイスクールで、アメリカンフットボールをはじめ、さまざまなスポーツを楽しみ、また弁護士を目指して熱心に勉強に取り組んでいたサレバ・ファウリ・アティサノエ青年の人生は、アルバイト先のホテルで出会った一人により大きく変わることになった。

 その人物とは、ハワイ・マウイ島出身の力士である当時の高見山関だ。サレバ青年の恵まれた体格に着目した高見山関は、相撲というスポーツ、大相撲のシステムなどを紹介した上で、お金は必要ない、体ひとつで日本に来ればいい。力士として強くなれば相応の収入がついて来るからと誘ったのである。

「ボクは、それまで相撲のすの字も知らなかったので、この世にこんなスポーツがあることを知ってビックリした。この高見山の話の中で、ボクが最も関心を持ったのは、なんといってもお金のことだった」
(はだかの小錦 小錦八十吉著)

 小錦さんの両親はとても教育熱心で、子どもたちに立派な教育を受けさせることを無上の喜びとしていた。それにしても両親と10人兄弟姉妹という大家族。父親は寝る間も惜しんで仕事をしていたそうだが、家計は楽ではない。自分が大学に進学すれば負担が大きくなる。小錦さんは力士としてお金を稼ぎ、少しでも両親を助けたいという思いで角界入りを決断する。

 そして1982年6月、荷物はパンツ、アロハシャツ、バイブル、家族の写真、そして両親が持たせてくれた現金5000円が入った小さなバッグ1つという、まさに体ひとつで来日した彼は、小錦八十吉として相撲人生をスタートさせた。

プッシュ・プッシュで異例のスピード出世…

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執筆=藤本 信治(オフィス・グレン)

ライター。

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