アスリートに学ぶビジネス成功への軌跡(第1回)身体能力は高くなかった遠藤保仁が代表になれた秘訣

人材活用

2018.07.30

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 サッカーの2018FIFAワールドカップ ロシアにおいて、日本代表は大会直前に監督が交代するなどの紆余(うよ)曲折はあったもののグループステージ(4チームによるリーグ戦)を突破し、ベスト16に勝ち残ったチームで行われる決勝トーナメントに駒を進めた。日本は1回戦でベルギーに惜しくも敗れたものの、強豪国を相手に善戦を見せ、国内外を驚かせた。

 日本代表がベスト16入りを果たしたのは、2010FIFAワールドカップ 南アフリカ以来のこと。当時の日本代表で、チームの心臓としてゲームメークに貢献していたのが、遠藤保仁選手(ガンバ大阪)である。

 遠藤選手は、18歳でプロ入りし、38歳となった現在もJリーグの第一線でプレーし続けている。その間、ベストイレブン12回、Jリーグ最優秀選手賞1回を獲得。日本代表としては152試合に出場(歴代1位)し、3度のワールドカップ(ドイツ、南アフリカ、ブラジル)で日本代表のユニホームに袖を通してきた。また、サッカー担当記者の投票によって選出される日本年間最優秀選手賞を2回、Jリーグ最優秀選手賞を1回受賞、2009年にはアジア年間最優秀選手に選ばれるなどの輝かしい成績を残している。

 しかし遠藤選手は、恵まれた体格を持っているわけでもなく、フィジカル面においても「体力B判定」だったとメディアで明かしている。「体力B判定」では、一般人としては、並以上でも、トップアスリートの中では並以下。サッカー選手として足が速いわけでも、持久力に優れているわけでもないというのだ。それでも38歳になった今も一線級で活躍できる要因として、著書では「先を読む力」を挙げている。

先を読む力とは何か?

 遠藤選手の活躍を支えている先を読む力には、ビジネスで自身の能力を高めるために必要な要素が詰まっている。本記事ではそれを紹介していく。

 例えばパスを受ける際、足が速くなければプレーに余裕がなくなり、トラップやその後のキックが不正確になる可能性が広がる。しかし、遠藤選手は、プレーの流れを先読みして動き出しを早めることで、その後のプレーの精度を高めてきた。先を読む力があれば、スピードがなくとも、プレーの質を上げることができる。

 先を読むに当たって重要なのは、プレーの選択肢を複数持つことだ。当然ながら、ギリギリまで情報を集めることが欠かせない。読みが外れるときもあるが、その場合は慌てず、引きずらず、考え込まず、瞬間的にゼロベースに立ち返り、状況判断をやり直すのだ。

 サッカーにおいて、フィジカル面で優れていることが有利であることはいうまでもない。しかし遠藤選手は、フィジカル面の代わりに「先を読む力」を鍛えたことにより、長きにわたってトップレベルで活躍を続けることができている。

「走ってはいけない」サッカーとの衝撃的な出合い…

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執筆=峯 英一郎studio woofoo

ライター・キャリア&ITコンサルタント。IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行う。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。

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