脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第81回)
成功するポイント?アクセスポイント
公開日:2021.11.04
『暮らしを哲学する』
氏家法雄 著/明日香出版社
思考の入門書です。難しそうな哲学という学問を、暮らしと結びつけて分かりやすく解説してくれます。自分で気付き、思考するためのヒントが詰まっています。読めば、暮らしの中にも哲学のネタがあふれていることに気付かされます。それを見つけて、考えることで哲学だけでなく、あらゆる学問が暮らしに結びつくことが分かります。
著者は「哲学ってこんなもの」ということを伝える子どもに宛てた手紙のようなエッセイとして本書を書き始めたといいます。そのため誰にとっても理解しやすい内容になっています。
本書は「暮らしを学問する」をテーマに書かれています。暮らしと学問の境界線を取り払い、双方の良さを引き出すきっかけになることを願って書かれています。私たちは、哲学に限らずあらゆる学問を日常生活と切り分けて考えがちです。しかし、普段の生活にも哲学をはじめあらゆる学問のきっかけがたくさんあることに気付かされます。
それを考えたり、哲学したりすれば、当たり前と思いこんでいたことの価値に気付いたり、間違いに気付いて新しい発見や学びが得られたりします。その結果、暮らしが豊かになるはずです。読めば、暮らしの中で立ち止まり、新しいことを学び直すきっかけになるかもしれません。巻末には読書案内も収録されており、気になる人物や作品、テーマを参照し、深めることができます。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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