読書でビジネス力をアップする(第59回)損得が当たり前の時代に「損」を見ずに生きる

ビジネス本

2020.04.02

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得する、徳。
栗下直也 著
CCCメディアハウス

 働き方や生き方を考える本です。人に与えたり、人助けをしたりすることで、やがて成功者になれると説きます。もちろん、単なるお人よしでなく、成功者になるための正しい徳の積み方が分かります。

 昔から「ビジネスには信用が大事」といわれてきました。昨今は、「信用さえあれば生きていける」とまでいわれます。そうはいっても、やはりきれい事と思われるかもしれません。しかし、歴史をひもとけば、名経営者ほど徳を積んで成功しています。どうすれば正しく徳を積むことができるのか、多くの財界人を取材してきた経済記者が教えてくれます。

 「信用がお金に変わる」といわれても、戸惑うのが普通です。そこで、例えば「信用」を「徳」に置き換えてみます。すると歴史に先人のお手本があふれていることに気付かされます。

 本書は「お金よりも信用を積め」「テイクを考えずギブせよ」と主張します。まるで怪しい宗教団体のようでうさん臭いと思うかもしれませんが、読めば「徳がやがて得になる」ことが分かるはずです。

 まず「徳」が重視されつつある現状と、徳の積み方を説明します。次いで偉人たちの足跡をたどりながら、彼らの徳を現代社会に生かす方法を解説してくれます。

 さらに、徳とは無縁でいられなくなった会社を考えます。「金にならないことはやりたくない」とか「そんな余裕はない」という人も、徳を積むべき理由が分かるはずです。

 会社を経営する経営者や幹部社員、そういう人たちを顧客に持つ仕事をしている人は必読です。さらに、信用がお金に勝るといわれる時代をどう生きればいいか分からないい人にもオススメです。

損得のバランスを最優先する人は………

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執筆=藤井 孝一ビジネス選書WEB

ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。

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