オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2019.10.03
人に頼む技術―コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学―
ハイディ・グラント 著
児島 修 訳
徳間書店
コミュニケーションの本です。特に、誰もが苦手な「頼み事」を、簡単にしかも効果的に成功させる方法を解説する本です。仕事や日常生活に役立ちます。
「助けてほしい」「手伝ってください」という一言は、なかなか言えないものです。その理由を解明した上で、具体的にどうすれば頼めるのかを分かりやすく教えてくれます。
よくある著者の経験則ではありません。最新のモチベーション理論がベースです。コロンビア大学の心理学博士で、世界的ベストセラー『やってのける』の著者が、人に助けてもらう技術を解説します。
本書では、人が頼み事をしにくい理由を「頼みたい人」と「頼まれる人」の心理から解説しています。その上で、効果的な頼み方やダメな頼み方を、実験例を用いながら解説していきます。
構成は3部に分かれています。まず頼み事が難しい理由を解説します。第1部では「頼み事がなぜ気まずいのか」「頼んでも断られるだろうと思ってしまうのはなぜか」の心理を解明します。
それを受けて、第2部では、より実践的に、良い頼み方、ダメな頼み方を紹介してくれます。また、頼み事が抱える矛盾から、頼むためのステップ、やってはいけない頼み方などを紹介します。第3部では、人を動かす3つの力を紹介します。
具体的には、仲間意識を活用する、自尊心を刺激する、有効性を感じさせるの3つです。まさに心理学者の真骨頂です。頼み事を超えて役立つ内容です。本書で学べば、頼み事が楽になり、仕事が楽しくなるはずです。依頼が苦手な人、よく頼まれる人にオススメです。気持ちよく、上手に頼る人になれる実践的な1冊といえます。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
読書でビジネス力をアップする
2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分
テレワーク関連
新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方を目指すべきか迷われる企業様も増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。
ぜひこの機会にご参加ください。
2022年3月7日(月)~2023年3月31日(金)
法改正関連
2023年導入予定のインボイス制度の対応の準備はできていますか。インボイス制度は、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式として導入されます。仕入額控除の要件として、適格請求書発行事業者が発行する「適格請求書」の保存が必要となります。本セミナーではPwC税理士法人 村上 高士氏をお招きし、課税事業者の皆さまの立場で、インボイス制度導入後に何が変わり、どのような影響があるのかを解説します。