オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2020.08.06
運を加速させる習慣
矢澤亜希子 著
日本実業出版社
「運の創り方」です。スポーツやビジネスなど、すべての分野において、才能や努力ではどうにもならない「運」という要素に左右されることがあるものです。
かといって、運を天に任せて、偶然に身を委ねているだけでは、道は開けません。運という不確定な要素の存在を認めた上で、それを味方に付ける工夫が必要なのです。その方法が書いてあります。著者は、日本人初、女性初のバックギャモン2度目の世界チャンピオンです。そんな著者が「運は自分で創るもの」という信念の下、自らの経験を通して得た「勝負の本質」を教えてくれます。
タイトルを見た時、最初は「こうすれば運が良くなる」的なスピリチュアルな内容をイメージしてしまいました。しかし、読んでみるとまったく違いました。
真剣勝負の世界で生きてきた著者が、自ら経験し、培ったことを踏まえ、読者が日常生活で役立てられそうなエッセンスを抽出し、まとめています。
例えば、「感情的判断は間違える」「短所は伸びしろ」「疑うことが学び」「欲こそがモチベーション」などです。これらの言葉が、運を呼ぶ思考や習慣として紹介されます。
読めば、誰もが勇気をもらえる言葉に出会えるはずです。そして、運を引きつけ、利用することができるようになるはずです。結果的に、成功を手にすることができるようになるはずです。
スポーツやビジネスの勝負勘を鍛えたい人はもちろん「自分はいまいちツイていない」と思う人、「もっと運を良くしたい」と考える人などにおすすめします。
「運」の存在は、認めにくいものです。誰しも「努力は報われる」と思いたいものです。だからこそ、つらい努力もできますし、頑張った人を応援したくもなるからです。
でも、現実には、運に大きく左右されることがいろいろあります。スポーツでも、ビジネスでも、最後は「持っている」かどうかで決まってしまうように思えるくらいです。
かといって「努力してもムダ」というわけではありません。「運」の存在を認めた上で、その運を味方に付けられるように、努力しなければダメなのです。
では、具体的にどんな努力をすれば、運を味方にできるのか。例えば著者は、「先々の展開を想定して、できるだけ自分が有利になるように可能性を広げておくこと」が大事だといいます。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
読書でビジネス力をアップする
2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分
テレワーク関連
新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方を目指すべきか迷われる企業様も増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。
ぜひこの機会にご参加ください。
2022年3月7日(月)~2023年3月31日(金)
法改正関連
2023年導入予定のインボイス制度の対応の準備はできていますか。インボイス制度は、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式として導入されます。仕入額控除の要件として、適格請求書発行事業者が発行する「適格請求書」の保存が必要となります。本セミナーではPwC税理士法人 村上 高士氏をお招きし、課税事業者の皆さまの立場で、インボイス制度導入後に何が変わり、どのような影響があるのかを解説します。