税理士が語る、経営者が知るべき経理・総務のツボ(第92回)その在庫が経営を左右する?

業務課題 経営全般 資金・経費

公開日:2023.11.17

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 決算期末に保有する商品は期末在庫として決算書に計上されます。この期末在庫は、売上原価を計算する上で重要な計算要素となります。売上原価は次の算式で計算されます。

 「売上原価=期首在庫+当期商品仕入高-期末在庫」

 簡単な計算例で期末在庫が利益に与える影響について考えてみましょう。例えば、期首在庫200、当期仕入1000、期末在庫100とすると、売上原価=200+1000-100=1100となります。売上高を1500とすると、売上総利益=1500-1100=400となります。

 ここで、期末在庫が300に増えたとします。すると売上原価=200+1000-300=900となり、売上総利益=1500-900=600と増加します。

 このように、期末在庫が大きくなればなるほど売上原価は小さくなり、その結果、利益額は大きくなります。

 企業にとっては在庫不足を防ぐため、ついつい需要を上回る商品を入荷してしまい、適正な在庫水準を超過してしまう場合が少なくありません。このような過剰在庫を抱えると、それだけ余分な税金を支払うことにつながってしまいます。

 今回は、過剰在庫を抱えることの問題点および過剰在庫を解消するための方策について検討します。

過剰在庫がもたらす経営リスク

 過剰在庫を抱えると税負担の増加のみならず、経営面でも以下のような問題を引き起こします。

●キャッシュフローの悪化をもたらす
 過剰な在庫を抱えることにより、企業の資金繰りに悪影響を及ぼす可能性があります。商品を仕入れる際には出費を伴います。しかし、購入した商品が在庫のままであればいつまでたっても現金化できず、出費だけが発生した状況となってしまいます。こうした状態が続くと企業の営業活動に使える資金が枯渇し、経営が行き詰まります。

●在庫の保管費用がかかる
 過剰な在庫を抱えると、在庫を保管するために倉庫代などの費用がかかってしまい、会社の利益を圧迫します。

●品質が低下し商品価値が下がる
 商品を長期間保管すると品質が低下したり、流行があるものなどは流行遅れとなったりして通常の値段で販売できなくなってしまいます。

過剰在庫を減らすための方策…

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