戦国武将に学ぶ経営のヒント(第73回)名言から学ぶ(1)戦国武将のリーダー論

歴史・名言

2021.06.14

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 生き馬の目を抜く戦国の世で家の、また国の存亡を懸けて戦った戦国武将は、多くの名言を残しています。その中には現代のビジネスに役立つばかりでなく、人生の指針となるものも少なくありません。平時には家臣の上に立ち、戦ともなると数万といった兵を率いた戦国武将は、紛れもなく現代でいうところのリーダー。今回から、リーダー論としても学べる戦国武将の名言をシリーズで紹介していきます。

 「上一人の心、下万人に通ず」

 これは、秀吉に仕え肥後の虎と異名を取った加藤清正の言葉です。上に立つ者の気持ちは、下にいるすべての者に影響を及ぼす。大将が油断すれば、兵も気が緩む。上に立つ者はしっかりとした心掛けを持たなければならない、という戒めです。

 上の立場に立つと下の人間についてよく見えるものですが、下の立場にいる人間も上の人間をよく見ており、その表情や言葉に敏感に反応します。リーダーは、上一人の気持ちは下万人に通じていることを忘れてはなりません。これは、企業を率いる社長でも、部長、プロジェクトマネジャーといったチームを率いるマネジャーでも同じです。

 会社でリーダーになるには、それ相応の理由があります。将来性が買われる場合もありますが、たいていは実績や経験、資質を見込まれてそのポジションに就きます。しかし、そのポジションを笠に着ると下の人間はついて来ないことも戦国武将は認識していました。

 「大将たる人は、威厳というものがなくては、万人を押さえることができぬ。さりながら、悪く心得て、威張ってみせ、下を押さえ込もうとするのは、かえって大きな害である」

 これは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人の天下人に仕え、軍師として名高い黒田官兵衛の言葉。リーダーには威厳がなければ人はついて来ないが、その権威で下を押さえ込もうとすると組織に害を及ぼすという箴言(しんげん)です。

重要な局面で、リーダーはどう決断する?…

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