戦国武将に学ぶ経営のヒント(第51回)伊達政宗、織田信長ら名武将は教養も一流だった

歴史・名言

公開日:2019.08.06

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 戦国時代の名武将といえば、まずは戦(いくさ)に強く、部下の統率に優れているイメージがあります。しかし、彼らの多くは、こうした猛々(たけだけ)しさだけでなく、教養も一流でした。身分の高い武家に生まれた人間は高度な教育を施されるのが一般的だったからです。

 例えば伊達政宗のケースを見てみましょう。奥州(現・東北地方)の大名だった伊達氏は、鎌倉時代から続く武士の名門です。政宗の父である伊達輝宗は、長男の政宗が生まれると英才教育を施すことを決めます。

 そこで招聘(しょうへい/礼を持って招くこと)したのが、甲斐国(現・山梨県)の僧・虎哉宗乙(こさい そういつ)でした。輝宗の叔父である東昌寺住職・大有康甫(だいゆう こうほ)が虎哉と親交があり、すでに名高い学僧として知られていた虎哉を招くことにしたのです。

 米沢の資福寺の住職となった虎哉は、教育係として政宗につきます。4年間と決して長くない期間でしたが、政宗の人格形成に大きな影響を与え、政宗が武将として名を上げてからも折に触れて力になります。

 小田原征伐に駆け付けるのが遅れたことを政宗が豊臣秀吉にわびるとき、白装束で覚悟を示すようにと進言したのも虎哉だといわれています。また、輝宗は、政宗の槍術(そうじゅつ)の師範として岡野春時をつけ、儒学の師として相田康安をつけ、息子の教育に力を入れます。こうした教育の末、生まれたのが奥州の覇者・独眼竜政宗でした。

信長も僧侶からの教育を受けた…

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