戦国武将に学ぶ経営のヒント(第40回)信玄、信長の共通点は情報の収集・活用能力

歴史・名言

2018.09.18

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 戦国時代は、武力の戦いが繰り広げられるのと同時に、激しい情報戦が行われた時代でもありました。有力武将は、後に“忍者”と呼ばれことになる諜報(ちょうほう)担当者を用いるなどの手段で情報を集め、戦いを有利に導くことに腐心しました。戦国武将の中でも特に情報戦に秀でていたといわれる、武田信玄と織田信長の情報の収集・活用を紹介します。

 武田信玄は諜報活動や情報の重要性を説く孫子の『兵法』を枕頭の書(ちんとうのしょ/肌身離さず読むべき書物)としていました。それだけに戦(いくさ)における情報の重要性を熟知していました。信玄の実質的な初陣は信濃侵攻です。1541年、父の信虎を追放して武田家の当主となった信玄は、領土を広げるため拠点とする甲斐(現・山梨県)から信濃(現・長野県)に攻め入り、諏訪頼重と戦いを交えることになります。

 この戦いに際し、信玄は情報を集めるところから始めます。臣下30人ほどを信濃に侵入させ、頼重らの状況と動向を探りました。そこで分かったのが、諏訪家内での亀裂。諏訪の総領家と、一族である高遠頼継が対立していることが明らかになったのです。そこで信玄はひそかに頼継に接近し、味方に付けてしまいます。

 1542年6月24日、信玄は信濃攻めを開始しました。そして7月2日、事前に密約を交わしていた頼継の軍勢が信玄に加勢。頼重が本拠とする上原城を攻め落とすことに成功します。この戦い、火蓋を切る前から勝負はついていたと言ってもいいでしょう。情報を集め、諏訪家内部の対立をつかみ、頼継を味方に付けた。この時点で、信玄には勝ちが見えていたはずです。

「足長坊主」と呼ばれた信玄の情報力の源泉とは…

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