戦国武将に学ぶ経営のヒント(第22回)名参謀とともに東海をまとめた今川義元の挫折

歴史・名言

2017.03.21

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 1月に始まったNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」。その中で抜群の存在感を放っているのが、落語家の春風亭昇太さん演じる今川義元です。義元役の昇太さんは、おしゃべりでにこやかな「笑点」の司会ぶりとは打って変わって、ほとんど言葉を発しません。白塗りのメークとも相まって、異様な雰囲気を醸し出しています。義元には公家かぶれで軟弱な武将というイメージが付きまといますが、それとはかけ離れたイメージになっています。

 こうしたユニークなキャラクターはドラマの演出かもしれませんが、近年、実際の義元は、政治力、軍事力に秀でた優れた武将だったことが知られるようになり、評価が上がっています。

 駿河(現・静岡県東部)を拠点としていた今川家の版図を近江(現・静岡県西部)、三河(現・愛知県東部)、尾張(現・愛知県西部)にまで広げていき、「東海の覇王」と呼ばれた義元。桶狭間の戦いで織田信長に敗れることがなかったら、日本の歴史が大きく変わったともいわれています。

 義元は、今川氏親(うじちか)の五男として1519年に生まれました。将軍継承位に名を連ねるほどの名家・今川家の嫡男として生を受けましたが、長兄に氏輝、次兄に彦五郎がいたために家督を継ぐことはないと思われていました。

 4歳で出家した義元は地元・駿河にある臨済宗の善得寺に入り、禅僧の太原雪斎(たいげん・せっさい)に師事。雪斎と共に京に上り、学識を深めていきます。この雪斎が、その後も長く義元を支えていく重要な人物です。

 氏輝の命で駿河に戻っていた1536年、長兄の氏輝と次兄の彦五郎が同じ日に急死するという事件が起きます。この事件には陰謀説がささやかれていますが、その真偽はともかく、2人の兄が相次いで亡くなったことで、本来家督を継ぐことがないはずの義元が今川家の当主に収まることになりました。

東を固め、京へ向かうも信長に敗れる…

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