強い会社の着眼点(第13回)
“電話DX”が会社を強くする
2022.07.19
私たちを取り巻く状況は、常に変化しています。私たちは未来を事前に見ることはできません。複雑な要素が絡み合う状況がこの先どのように変化するか、正確に見通すことはおそらく不可能です。しかし、どのような変化があり得るか、ある程度予測しておかないと大きな失敗の原因になります。
1555年、厳島の戦いで毛利元就に敗れ、自害に至った陶晴賢(すえ・はるかた)も、状況の変化を予測できていたら運命が変わっていたかもしれません。
陶晴賢は、周防国(現・山口県東部)を本拠に中国地方で一大勢力を誇る大内氏の重臣でした。しかし1551年、主君である大内義隆に反旗を翻して義隆を討ち、大内氏の実権を握ります。
同じく大内氏に仕えていた毛利元就はしばらく晴賢と行動を共にしていましたが、安芸国(現・広島県西部)を中心に勢力を伸ばしていく元就を晴賢は疎ましく思うようになり、2人は対立関係になります。
元就としては、大内氏の勢力をそのまま受け継いだ晴賢を討てば、中国地方の覇権を握ることができます。しかし当時、元就軍は約4000人。一方、晴賢軍は約2万人。元就は圧倒的に不利な状況にあります。そこで、元就は安芸の厳島に晴賢軍を誘い込む策略を立てました。
元就は厳島の宮尾城を改修し、ここに己斐直之、新里宮内少輔を置きました。2人は元大内氏の家臣で、晴賢の側から寝返った形の武将。こうした人物を配することで、晴賢を挑発します。
さらに臣下の桂元澄に、「晴賢が厳島に攻め入れば、その隙に私の軍が毛利の本拠である吉田城を奪います」という内容の密書を晴賢に送らせました。この内容は嘘なのですが、元澄の父は元就によって自刃に追い込まれており、元澄が元就を裏切ってもおかしくないと晴賢は推察します。
狭い厳島を舞台にすれば不利になると家臣は晴賢に進言しますが、晴賢は厳島に軍を進めることを決めます。要因のひとつは、水軍です。厳島は、安芸の沖に浮かぶ島。戦では、水軍の力が大きく戦況を左右します。晴賢の配下にある水軍は、500艘。対して、元就の側は120艘ほどしかありません。晴賢が圧倒的で、海を押さえることができる自分達が有利と晴賢が判断するのは理がないことではありません。晴賢は軍を厳島に上陸させ、宮尾城攻めに入ります。
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