脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第59回)社長のイスを守る「ISMAP」

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公開日:2022.11.09

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 略語が多くてなかなか理解できないIT用語。そんなIT初心者の社長にも、分かりやすく理解できるようにITキーワードを解説する本連載。今回は、何それ?と言いたくなるようなISMAP(イスマップ)だ。

「社長、イスマップという制度を知っていますか。うちも参考にしましょう」(総務兼IT担当者)

「何、イス取りゲーム? さてはゲームにかこつけて社長のイスを奪い取ろうというつもりか」(社長)

「誰も社長のイスを奪い取るなんて言っていませんよ。イスマップは、政府がクラウドサービスを導入する際のセキュリティ評価制度のことです。民間でも役立つんです」

「セキュリティとイスに、いったい何の関係があるんだ。まったくややこしいな。そこのイスに座ってワシに分かるように説明しなさい」

クラウドのセキュリティ評価制度

 ISMAP(イスマップ)は、Information system Security Management and Assessment Programの頭文字を取ったもので、「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」と呼ばれます。政府は情報システムを調達する際、クラウドサービスの利用を第一候補として検討する「クラウド・バイ・デフォルト」を原則としています。

 ところが、クラウドサービスのセキュリティに関する基準がなかったため、政府はISMAPと呼ぶ評価制度を設け、ISMAPクラウドサービスリストを公開しました。このリストが民間企業にも参考になるのです。

クラウドサービスの選択にはセキュリティが重要

Q ISMAPはどんな制度ですか…

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執筆=山崎 俊明

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