戦国武将に学ぶ経営のヒント(第18回)妻の後押しが生んだ毛利勝永の大坂の陣での活躍

歴史・名言

2016.11.08

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 「惜しいかな後世、真田を云いて毛利を云わず」。江戸時代の文人・神沢杜口(かんざわとこう)が、毛利勝永(1578〜1615)を真田信繁(幸村)と比較していった言葉です。

 勝永は、大坂の陣で豊臣方の主力武将となった「豊臣五人衆」の1人です。NHKの大河ドラマ「真田丸」では、岡本健一さんが寡黙にクールに演じています。後藤又兵衛役の哀川翔さんの熱いキャラクターとの対照が印象的です。

 五人衆の中で、信繁はもちろん又兵衛、長宗我部盛親らと比べると勝永の知名度は決して高くありません。しかし、その活躍ぶりや力量は、信繁や又兵衛に決して劣っていたわけではありません。

豊臣家の家臣として戦功を重ねる

 勝永は、毛利勝信の子として尾張(現・愛知県)で生まれました。毛利姓ではありますが、本連載3回目で取り上げた毛利元就の毛利家とは直接の血縁関係はありません。父の勝信はもともと森姓を名乗っていましたが、秀吉の命によって姓を毛利に変えました。

 勝信は、秀吉に早くから仕えた古参の武将で黄母衣七騎衆の1人です。勝永も父と同様に秀吉に仕えます。1597年には、秀吉の朝鮮出兵に従軍。蔚山倭城に攻め入る明・朝鮮連合軍を黒田長政らとともに撃退し、防戦一方となっていた加藤清正らを救出するなど武勲を上げます。

 1600年、関ヶ原の戦いの前哨戦となった伏見城の戦いでも手柄を立て、毛利輝元・宇喜多秀家から感状と3000石の加増を受けました。しかし、関ヶ原の本戦では、父・勝信とともに参加した西軍が敗戦。勝信・勝永親子は領地を奪われ、最初は加藤清正に、その後は土佐の山内一豊に預けられることになります。山内家とはもともと親交があり、勝信・勝永親子は1000石の領地をあてがわれて手厚く遇されました。

 関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、1603年に江戸幕府を開府。徳川家が政権を握る新たな時代を江戸でスタートさせます。しかし、大坂には豊臣秀頼が控えており、両者の間の緊張が次第に高まっていきました。そして、土佐で日々を過ごす勝永に秀頼から参陣を依頼する手紙が届けられます。

大坂夏の陣で敵将を称賛するほど活躍…

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