ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで“学び”が進化する
公開日:2019.04.01
金額の計算をする際、分かりやすくするために数値の末尾に「円」を付加したら、計算できなくなった、という経験はないだろうか?これは、「円」という文字列を追加した途端にExcelが数値ではなく文字列と認識してしまうためだ。
分かりやすい表記にしつつ、計算もできるようにExcelの「表示形式」を自在に操れるようになろう。
※当記事では練習用のサンプルファイルがダウンロードできます(ページ下部)
まず、数値が金額であることを分かるようにする1つの方法として「¥」(円マーク)とカンマを付ける方法がある。これが一番簡単だ。
数値が入った売上表、この数値が通貨であると分かるようにするには、数値の入ったセルをドラッグで範囲指定し、「ホーム」タブの「数値」グループで「通貨表示形式」をクリックする。
表示形式を変更したいセルを範囲指定して「通貨表示形式」を選ぶ
ワンクリックで¥とカンマが付加される
ワンクリックで¥マークとカンマが挿入され、ひと目で通貨であるのが分かるようになった。「¥」のほかに「$」(ドル)や「€」(ユーロ)なども選べる。
「$」や「€」なども選べる
元の「数字だけ」の状態に戻すには、「数値の書式」の右横にある「▼」をクリックして「数値」を選べばよい。
「¥」やカンマなしの元の状態に戻したい場合は、表示形式を「数値」に戻す
次は、「円」を付ける方法。セルを範囲指定した後、「Ctrl」+「1」キーを押して書式設定画面を開く。書式設定画面の開き方はたくさん方法があるので、自分に合った方法を覚えておくとよい。筆者は「Ctrl」+「1」キーがもっとも時短だと思うので、ここではその方法で説明する。
●セルの書式設定の開き方
1)「Ctrl」+「1」キーを押す
2)右クリックのメニューから「セルの書式設定」を選ぶ
3)「ホーム」タブの「数値」グループ右下の「ダイアログボックス起動ツール」をクリックする
4)「数値の書式」の右横にある「▼」をクリックして「その他の表示形式」を選ぶ
開く画面の「分類」で「ユーザー定義」を選び、「種類」の欄に「#,##0“円“」と記述する。そうすると、「264,000円」のように、カンマ付きの円表示になり、計算もできるようになる。「264000」という数値に直接「円」を付加しても文字列になってしまい、計算はできない。計算させたいなら必ず表示形式で変更することを覚えておこう。
「ユーザー定義」を選び、「#,##0“円“」と入力する
この方法は、「2,630個」のように、末尾に「個」や「台」を付けるときにも応用できる。最後の「円」を「個」や「台」に変えればいいだけだ。これら文字列を挿入するときは必ず「“」(ダブルクォーテーション)で囲む。
「#,##0“円“」が覚えられない場合は、「えんひょうじ」と入力したら「#,##0“円“」が候補に出てくるように単語登録しておく手もある。
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執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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