IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第110回)この先どうなる、マイナカード

IT・テクノロジー デジタル化

公開日:2022.11.25

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 10月13日の河野デジタル大臣の記者会見が話題となっている。主な内容はマイナンバーカード(以下「マイナカード」)について、健康保険証との一体化を前倒し、2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指すもの。運転免許証との一体化も2024年度末の予定について、その前倒しを警察庁と検討する。また、マイナカードの電子証明書機能をスマホに搭載、マイナカードで可能となるオンライン申請やマイナポータルへのログイン、コンビニでの各種証明書交付をスマホでできるようにし、まずはAndroidスマホによるサービスを来年5月に開始するという。

利便性の高まるマイナカード。マイナンバーとの関係は?

 職業柄、筆者はマイナカードを早々に作った。前回記事で触れたインボイスの登録申請および経過や結果の確認もマイナカードとスマホで行った。スマホの「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」では、マイナカードの読み取りで接種記録が表示、すぐに証明書が発行できた。健康保険証としての利用登録も早々に行った。改めて制度の全体像については、総務省の「マイナンバー制度とマイナンバーカード」が、その利点などは同サイト「マイナンバーカードのメリット」に分かりやすくまとめられているので、ぜひ参考にしてほしい。

 今後、マイナカードの便利さが広がるのはよいことではあるが、気がかりはマイナンバーとマイナカードの扱いだ。総務省の「マイナンバー制度に便乗した不正な勧誘や個人情報の取得にご注意ください!」のとおり、マイナンバーは重要な個人情報だ。人に知られないように注意する必要がある。この点、厚生労働省の「持ち歩いても大丈夫!マイナンバーカードの安全性」には、マイナンバーを悪用できない仕組みや、マイナカードを他人が使ったり個人情報を調べたりすることはできない仕組みなどがまとめられており、むやみに恐れる必要はないものの、マイナカードは使い道が広がるほど持ち出す機会も増えるので、十分な気遣いが必要だ。

キャンペーン延長とカード所有率の現状…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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