IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第125回)マイナカード、コンビニサービスなどで不具合。対策は?

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公開日:2023.06.16

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 このコラムでも何回かマイナンバーカード(以下「マイナカード」と略)について言及してきた。保険証や免許証の役目も担う方針や、マイナポイントの効果もあってか、5月28日時点のマイナカードの申請状況は8割に迫る状況だという。

住民票、誤って別人のものが交付。印鑑登録証明書やマイナポイント付与のトラブルも

 余談だが、3月に私の親戚の集まりで、デジタル嫌いのいとこが「私でさえ作ったわ。みんなはどう?」と言い出し、マイナカードの話題になったが、そこにいた全員が交付を済ませていて驚いた。話を聞くと、従来の健康保険証が使えなくなる危惧から早急に作った、という。そんな折、コンビニの複合機で住民票の写しなどを交付するマイナカードサービスで、別人の住民票が交付されるミスがあったというニュースが届いた。

 その後、住民票の誤交付は1件にとどまらずとの報道が相次いだ。加えて、印鑑登録証明書のコンビニ交付で抹消したはずの古い証明書が誤って交付される、公金受取口座の登録が同姓同名の別人と間違う、マイナポイントが誤って別人に付与される、健康保険証との一体化で他人の情報が登録されるなど、ミスはほとんどのサービスに及んだ。

 岸田首相は5月26日、一連の事案について「重く受け止める必要がある」と述べ、同日の参院予算委員会で「信頼回復に向けて政府一丸となって対応する」と語った。また河野デジタル相は同日の記者会見で、「現在の誤り事案につきまして、既存のデータ・システムの総点検を行うとともに、新しい誤登録を防止するための対策を徹底」するとしている。

 コンビニ交付については、開発会社にシステムの停止を伴う一斉点検を要請し、各自治体で順次実施中で、6月中旬までに終了予定だという。他のトラブルに関しても、総点検および自治体への指導などの対策を講じるという(利用可否は、「コンビニ交付」の「利用できる市区町村」から確認できる)。

Androidのマイナ証明書、「初期化では消えない」と呼びかけ…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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