IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第8回)米国で初の死亡事故。自動運転は本当に実現するか

IoT・インフラ

2016.12.05

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 ビジネスにプライベートに、欠かせない自動車。自動車の運転は、神経と体力をすり減らし、責任も重い大変な操作だ。未来を描く映画のように、目的地を言うだけで自動的に目的地まで運んでくれる車や、無人で配送を行う車が実現したら、まさに夢のようである。全自動とはいかないが、自動運転システムや運転支援システムは、各メーカーが開発にしのぎを削っている。

 ところが今年の5月、米国で自動運転車が初めての死亡事故が起きた。安全性を疑問視する声も上がっている。実際はどうだろう。

衝突軽減ブレーキシステムを体験して…

 自動運転システムの開発は古くから進められている。専用の道路上を自動で走行する車は、1980年代には開発されていたとされる。筆者もかなり前に、道の中央に引かれたラインをたどる自動運転車の映像を見た記憶がある。

 全自動とまではいかないが、運転の一部を補助して安全性を高める運転支援システムは、市販車にも普通に搭載されるようになってきた。こうした運転支援システムには、自動で車間距離を保つ「ACC(Adaptive Cruise Control)」、障害物を検知してブレーキの補助操作を行う「衝突被害軽減ブレーキ」、ハンドルを自動操作する「レーンキープアシスト」などがある(国土交通省「現在実現している運転支援システムの概要」)。

 スバル車を所有する筆者であるが、運転支援システム「アイサイト」を体験する機会があった。係員の指導で、障害物に向かって思い切りアクセルを踏んだら、いきなり障害物直前で大きくブレーキがかかって車が停止。機能のすごさを実感した。

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 こうしたシステムにより、信号無視で交差点に侵入してきた車と衝突せずに済んだ、という話も聞くし、実際の映像もYouTubeなどで見ることができる。こうした支援システムを社用車に搭載すれば、運転者の負担の軽減、安全性の向上など多くのメリットがありそうだ。

 ただし、アイサイトの体験の際、メリットを大きく感じた一方で、もし後続車がぴったりついてきていたら…、障害物ではないものを誤認識したら…といった危惧も感じた。「運転支援システム 誤作動」などでネット検索すると、多くの情報が見つかる。「自動ブレーキが対向車の排ガスの煙で止まる」「運転支援システム搭載車が誤作動を起こす謎の場所がある」など枚挙にいとまがない。

夢の「自動運転車」は実現するか…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(パソコンによる机上出版)がきっかけで、IT関連の執筆を始める。執筆書籍は『Windows手取り足取りトラブル解決』『見直すだけで安くなる、スマホおトク術』など20冊あまり。Web媒体は日経XTECH、Biz Clipなどに執筆。日経XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年にわたって長期連載した人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体では日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞などにも執筆。現在は、日経PC21に「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clipに本連載「IT時事ネタキーワード これが気になる!」を好評連載中。

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